無効・取消

無効訴訟は，基礎となる特許を制限または完全に取り消すことにより，侵害の申し立ての根拠を弱体化する契機となります。ドイツでは，これらの訴訟は連邦特許裁判所（BPatG）で審理され，上訴審は連邦司法裁判所（BGH）で審理されます。ドイツでは2トラックシステムが採られており，これらの手続きは侵害訴訟における審理とは異なる手続となっています。

とりわけ，特許の継続または無効に関する決定は，技術的/法的評価に集約されます：優先権主張の有効性，特許が技術情報から容認できないほどに拡張されているか，特許主題が技術的に十分開示されているか，新規性があるか，進歩性を有しているか等―これらの係争に際しての，技術的な，また，特許制度関連の専門知識の必要性はいくら強調しても過ぎることはありません。とりわけ，特許主題の背景については細部に亘り詳細に説明する必要があります。

弊所では特許無効化手続だけでなく，実用新案，商標および意匠権の取消手続も扱います。